パラスポーツとは、障がいを持つ方々が楽しめるよう工夫されたスポーツの総称です。車椅子バスケットボール、ボッチャ、パラ陸上競技、車椅子テニス、車椅子ラグビー、野球など、多様な競技が含まれており、それぞれの障がいに応じたルールや用具が用意されています。これらの中には、パラリンピックの正式競技となっているものもあります。
パラフットボールには、IDサッカー(知的障がい)、アンプティサッカー(切断障がい)、ブラインドフットボール(視覚障がい)、デフサッカー(聴覚障がい)、ソーシャルフットボール(精神障がい)、CPサッカー(脳性麻痺)、電動車椅子サッカー(重度障がい)の7つのサッカーがあります。
こちらでは、さまざまなパラスポーツのルールや特徴などを紹介します。競技用具やサポート技術など、障がいに応じた工夫を知り、パラスポーツの奥深さに触れていただけます。スポーツの魅力や、インクルーシブな社会へのつながりを学び、パラスポーツへの理解と応援を深めるきっかけにしてください。
重度障がい
ボッチャは、重度の身体障がい者が参加できる競技で、ジャックボールに赤と青のボールをどれだけ近づけるかを競います。戦略と正確さが重要で、パラリンピックの正式種目です。
重度障がい
電動車椅子サッカーは、パワーチェアーフットボールとも呼ばれ、自立歩行が困難な重度障がい者が参加する4人制サッカーです。ジョイスティックで電動車椅子を操作してプレーします。
視覚障がい
ブラインドサッカーは、視覚障がい者がアイマスクを着けて行う5人制サッカーで、音の出るボールと声を頼りにプレーします。2004年からパラリンピック正式種目です。弱視者向けのロービジョンフットサルもあります。
知的障がい
知的障がい者サッカーは、知的障がいを持つ方が行う11人制サッカーで、フットサルも含まれます。基本的なルールは健常者と同じですが、選手の障がいの度合いに応じて試合時間が異なる場合があります。
切断障がい
アンプティサッカーは、足や腕に切断障がいを持つ方が参加する7人制のサッカーです。プレー中は、日常で使用している義足や義手を外し、ロフストランドクラッチという杖を使って体を支えながら競技を行います。
聴覚障がい
デフサッカーは、聴覚障がい者が行うサッカーで、フットサルも含まれます。ルールは基本的に健常者と同じですが、審判は笛に加えてフラッグを使い、視覚的な合図で進行します。
精神障がい
ソーシャルフットボールは、精神障がいを持つ方が行うフットサルやサッカーです。基本ルールは健常者と同じですが、女子選手を含む場合は最大6人でプレーするなどの特別ルールもあります。
脳性麻痺
CPサッカーは、脳の損傷による運動障がいを持つ方が行う7人制のサッカーです。名称は「Cerebral(脳)」と「Palsy(麻痺)」の頭文字をとったもので、この障がいに特化したルールでプレーされます。
下肢障がい
車椅子バスケットボールは、下肢に障がいのある選手が車椅子を使って行うスポーツです。ルールは基本的に通常のバスケットボールと同じで、スピードと戦術が重要です。パラリンピックの正式種目としても広く親しまれています。
体験用
IAIのジョイスティック型ミニロボは、電動車椅子サッカーの体験用に使用されるロボットです。ジョイスティックで簡単に操作でき、初心者や体験者でも電動車椅子サッカーのスピード感や楽しさを感じられます。