車椅子バスケットボールは、下肢に障がいのある選手が車椅子を使って行うスポーツです。ルールは基本的に通常のバスケットボールと同じで、スピードと戦術が重要です。パラリンピックの正式種目としても広く親しまれています。
静岡の車椅子バスケットボールチーム
1970年に創部、設立当時のクラブ名は『愛輪』。現在は静岡県WBCとして活動しています。20歳代~50歳代で西は浜松から東は御殿場の地域から集まり結成された静岡の車椅子バスケットボールチームです。地域の学校への訪問活動を行うなど、車椅子バスケットボールの普及ならびに障がい者スポーツへの理解促進に努めています。
車椅子バスケットボールは、第二次世界大戦後、アメリカとイギリスで障がい者スポーツとして誕生し、急速に普及しました。1949年には全米車いすバスケットボール協会が設立され、1950年代には世界中で競技スポーツとして盛んに行われるようになりました。当初は日常用の車いすを使用していましたが、現在では競技専用の車いすが使われ、より高度なプレーが可能になっています。
ルールは一般のバスケットボールとほぼ同じで、1チーム5人の選手が3.05mのゴールを目指して得点を競います。試合は10分のピリオドを4回行い、途中に短いインターバルとハーフタイムがあります。スピードや俊敏性に加え、車いす操作の技術が勝負の鍵となります。
人 数 | 1チーム5人 |
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時 間 | 10分ピリオド × 4回(インターバルあり) |
ピッチサイズ | 28m x 15m(通常のバスケットボールと同じ) |
クラス分け | 選手の障がいの程度に応じて、1.0から4.5のポイントでクラス分けされます。障がいが重い選手は1.0ポイント、障がいが軽い選手は4.5ポイントとされます。チーム全体のポイントの合計は14.0を超えてはならないというルールがあり、これによって試合の公平性を保っています。 |
対象者 | 脊髄損傷や下肢の障がいを持つ方。主に脊髄損傷や下肢の障がいを持つ選手を対象としています。ただし、日常生活で車椅子を使用していなくても、下肢に障がいがあり、バスケットボールをプレーするために車椅子が必要な場合も対象となります。 |
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その他 | ・車椅子の規定: 競技用の車椅子は、プレーしやすいように設計されており、転倒しにくい構造や、回転やスピードを出しやすい形状になっています。車椅子の高さやホイールの角度など、細かい規定があります。 ・ゴールの高さ: 一般のバスケットボールと同じく、ゴールの高さは3.05mで行われます。 ・競技場の床: 床の材質や状態も重要で、滑りにくい表面が求められています。通常、体育館の木製フロアが使われます。 ・ファウルルール: 一般のバスケットボールと同じファウルルールが適用されますが、車椅子を使ったプレーのため、車椅子同士の接触にも特別なルールが設けられています。 |
※一般社団法人日本車いすバスケットボール連盟HPより