ボッチャは、重度の身体障がい者が参加できる競技で、ジャックボールに赤と青のボールをどれだけ近づけるかを競います。戦略と正確さが重要で、パラリンピックの正式種目です。
ボッチャとは、イタリア語で「ボール」を意味し、重度の身体障がいを持つ人々も含め、誰でも参加できるユニバーサルなスポーツです。試合では赤と青のボールを使い、白いジャックボールにできるだけ近づけることを競います。プレイヤーはボールを投げるか、ランプと呼ばれる勾配具を使って転がし、自分のボールをジャックボールに近づける戦略が重要です。
ボッチャは、障がいの程度によって「BC1」から「BC4」のクラスに分けられます。たとえば、BC1は車椅子操作が難しい選手のクラスで、アシスタントのサポートが認められます。一方、BC3クラスでは選手自身でボールを投げることができないため、ランプを使って投球します。これにより、重度の障がい者でも競技に参加できるよう工夫されています。
人 数 | 1対1の個人戦、2対2のペア戦、3対3のチーム戦 |
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時 間 | 試合は4エンド(セット)で行い、各選手が6球ずつ投げます。 |
コートサイズ | 縦12.5m、横6m(バドミントンコートとほぼ同じサイズ) |
クラス分け | 障がいの程度に応じて、「BC1」から「BC4」までのクラスに分けられます。 ・BC1: 車椅子操作ができず、四肢や体幹に重度の麻痺がある選手。アシスタントのサポートが認められています。 ・BC2: 車椅子操作が可能で、主に脳性まひの選手が参加します。 ・BC3: 自力で投球が難しい選手が、ランプ(勾配具)を使って参加し、ランプオペレーターがサポートします。 ・BC4: 筋ジストロフィーなどの非脳性疾患を持つ選手が対象で、自力でボールを投げることが可能です。 |
対象者 | 重度の運動機能障がい者(脳性まひ、筋ジストロフィーなど) 脳性まひや筋ジストロフィー、四肢に重度の運動機能障がいを持つ人々が対象です。特に、車椅子を使用している選手や、ボールを自力で投げることが難しい選手にも対応できるよう、競技用のランプやアシスタントを使った参加が認められています。 |
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その他 | ボッチャは、計測器やランプ、特別なボールなど、競技用の用具も工夫されており、試合の際は審判が得点を計測するためにキャリパーやメジャーを使用します。 |
※参考:一般社団法人 日本ボッチャ協会HPより