ブラインドフットボールは、視覚障がい者がアイマスクを着けて行う5人制サッカーで、音の出るボールと声を頼りにプレーします。2004年からパラリンピック正式種目です。弱視者向けのロービジョンフットサルもあります。
静岡のブラインドフットボールチーム
2019年2月に発足した静岡県初のブラインド(視覚障がい者)フットボールクラブです。チーム名のコレチーボは、三浦泰年氏によって命名、意味は「一緒に力を合わせる集団」。沢山の人が集まり、力を合わせ、上を目指していくという想いが込められています。ロゴの6つの星は、点字のマス(6点)を表しています。
ブラインドフットボールは、アイマスクを装着し、ボールの音と声を頼りにコミュニケーションをとりながら行う5人制のサッカーです。視覚情報の8割を遮断した状態でプレーするため、選手は聴覚や触覚に頼って戦います。ピッチはフットサルコートと同じ大きさで、両サイドには高さ1mほどのフェンスが設置されています。競技は、4人のフィールドプレーヤー(FP)、ゴールキーパー(GK)、監督、そしてゴールの後ろで位置を教えるガイド(コーラー)からなる7名で行われます。音が出る特別なボールや、選手がボールを持った相手に近づく際に「ボイ!」と声を出すなど、特別なルールが取り入れられています。
一方、ロービジョンフットサルは、弱視の選手がそのままの視覚状態で行うフットサルに近い競技です。4人のフィールドプレーヤー(FP)とゴールキーパー(GK)の計5人で行い、そのうち2名はB2クラス(より視力が低い)の選手である必要があります。B3クラスの選手は腕章を装着し、アイマスクは使用せず、音の出ない通常のフットサルボールを使用します。視覚障がいにも様々な状態があり、ぼやけや欠け、にごりなどの症状が重なった複雑な視覚状態でプレーが行われます。
B1:全盲クラス | |
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人 数 | 5人 ※加えてスタッフ2人(監督1人/ガイド1人) |
時 間 | 20分ハーフ(プレイングタイム) |
ピッチサイズ | 40m×20m |
対 象 | FP:全盲(国内大会では弱視者、晴眼者も可) GK:弱視者または晴眼者 |
クラス分け | B1:視力0.0025未満(LogMar2.60より低視力) |
その他 | ・目の見える人の協力 ・キーパーは見える人(晴眼者または弱視者)、フィールドプレーヤー4人はアイマスクをした状態で行います。 ・ゴールの後ろにガイド(案内役)がいて、ゴールの位置(距離、角度)などを伝えます。 ・「8、45、シュート!」と言っていたら、それは(距離)8m、(角度)45度、(今のタイミングで)シュート!の意味です。 ・音の出るボール ・ボールは転がすと「シャカシャカ」と音が出る特殊な構造で、ボールの音とまわりの声を頼りにしながらゴールを目指します。 ・サイドラインには腰の高さのサイドフェンスがあります。 ・「 ボイ(Voy)」スペイン語で「行く」 ・ディフェンスは、ボールを取りに行く時自分の位置を知らせるための「ボイ!」という声を出さなければいけません。 |
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※日本障がい者サッカー連盟HPより
B2・3:弱視クラス | |
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人 数 | 5人 |
時 間 | 20分ハーフ |
ピッチサイズ | 40m×20m |
対 象 | FP:弱視者(国内大会では大会により晴眼者も可) GK:弱視者または晴眼者 |
その他 | B2:矯正後の診断で、視力0.03まで、ないし、視野5度まで B3:矯正後の診断で、視力0.1まで、ないし、視野20度まで ・B2のプレーヤーが2人以上ピッチ上 ・B3のプレーヤーは右腕に赤いバンド装着 |
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※日本障がい者サッカー連盟HPより