アンプティサッカーは、足や腕に切断障がいを持つ方が参加する7人制のサッカーです。プレー中は、日常で使用している義足や義手を外し、ロフストランドクラッチという杖を使って体を支えながら競技を行います。
静岡のアンプティサッカーチーム
ガネーシャ静岡AFCは、2016年に発足した静岡初のアンプティサッカーチームです。「ガネーシャ静岡AFC」は、元日本代表の三浦泰年氏によって命名。ガネーシャは、あらゆる障害を取り去り成功に導く守護神。
アンプティサッカーは、1980年代にアメリカの切断障がい者であるドン・ベネット氏が、偶然ボールを蹴ったことをきっかけに考案されました。その後、アメリカ軍の負傷兵のリハビリとして広がりました。日本でのアンプティサッカーの歴史は比較的短く、2009年末に協会が設立され、2010年から本格的な普及活動が開始されました。
当初は国内の競技人口が非常に少ない状況でしたが、2010年にはアルゼンチンで開催された第8回ワールドカップに出場しています。現在、日本全国には9つのアンプティサッカーチームが活動しており、競技人口は約100名に達しています。専用の器具を必要とせず、日常生活やリハビリで使うクラッチを用いて競技が行われるため、足や手に障がいがある方々が手軽に楽しめるスポーツです。
人 数 | 7人 |
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時 間 | 25分ハーフ |
ピッチサイズ | 国際基準 60m×40m |
ゴールサイズ | 5m×2.15m(少年サッカー用ゴール) |
クラス分け | なし |
用具など | フィールドプレイヤーは2本のクラッチを使用してプレーします。これはアンプティサッカー(切断障がい)専用の特別な器具ではなく、主にロフストランドクラッチと呼ばれる医療用補助器具を使用します。選手達にとってこのクラッチは腕と同じ扱い。プレー中このクラッチで故意にボールを触れると「ハンド」となります。クラッチを軸足にして振り子のように体を揺らしてパスやシュートを行います。 |
その他 | ・フィールドプレーヤーは移動のためにクラッチを使用するが、このクラッチをボール操作に使用することはできない。故意に触れた場合はハンドとなる。 ・フィールドプレーヤーは転倒した状態でボールを蹴ることはできない。 ・ゴールエリアなし、オフサイドなし、ゴールキーパー以外は自由交代 ・スローインではなくキックインとなる。 ・ゴールキーパーはペナルティエリアから出ることができない。 |
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対象者 | FP:下肢切断者もしくは下肢に障がいのある者 GK:上肢切断者もしくは上肢に障がいのある者 |
※日本障がい者サッカー連盟HPより